NISAという言葉をよく聞くようになりましたが何なのかよくわからないという人は多いとおもいます。
NISAとはなにか結論から先に言うと
「株や投資信託での値上がり益や配当金(分配金)にかかる税金が非課税になる」
という制度になります。
課税、増税ばかりの日本ではありがたい制度ですが、投資ということもあってか利用している人はまだまだ少ないようです。
なので資産形成をはじめている人や、これからはじめようとしている人に、NISAの制度や種類を知ってもらい物価上昇などにも耐えられる骨太の資産づくりをしていってほしいです。
できるだけ簡単に説明していくので最後まで読んでいただき、
非課税制度を存分に活用して将来のライフイベントなどにそなえましょう。
NISAとは?
NISAとは「少額投資非課税制度」のことで、イギリスのISA(Individual Savings Account という個人貯蓄口座)をモデルに導入され、日本(NIPPON)の頭文字をとってNISAという名前になりました。
家計の資産形成の支援・促進を図るために考案され、年間の非課税枠に上限はありますが、株式や投資信託の売却益、配当金にかかる税金が非課税になるという中長期の資産形成に向いた制度です。
将来のためにぜひ利用したいですね。
NISA口座は銀行口座や証券口座のように複数つくることができず、1人1口座しか開設することができないので、どこの証券会社で口座を開設するのかよく考えましょう。
NISAの種類
NISAには一般NISA、つみたてNISA、ジュニアNISAの3種類があります。
気を付けなくてはいけないのが一般NISAとつみたてNISAは併用できないということです。
つみたてNISAを開設したら一般NISAはつくれないということになるので注意が必要になります。
くわしい内容は以下のとおりです。
一般NISA
一般NISAとは、上場株式や投資信託などに投資して得た利益、配当にかかる税金が最長5年間非課税になるという制度です。
まとまった資金があり株の売買をメインにかんがえているなら一般NISAをえらびましょう。
ですが一般NISAは上級者向けなので投資初心者の人にはオススメしません。
一般NISAの主な内容は下記のとおりです。
- 対象者 日本に住む20歳以上の人
- 年間の非課税枠 120万円
- 運用期間 5年間
- 選べる商品 株、投信、ETFなど
- 途中売却 いつでも可
- 5年間の最大投資額 600万円
リスクはありますが投資した株がどれだけ値上がりしても非課税期間内であれば利益に税金がかかることはありません。
大きな売却益が狙えるので投資に自信がある人は挑戦してみるのもいいとおもいます。
ただし一般NISAは2023年までの制度になります。
つみたてNISA
つみたてNISAとは2018年から開始された初心者向けの少額投資非課税制度です。
一般NISAと同じで投資で得た利益や配当金にかかる税金がゼロになりますが、
非課税枠が年間40万円、投資期間が20年となっていて、
少額からコツコツと長期で資産形成を目指すのに適した制度になっています。
つみたてNISAの主な内容は下記のとおりです。
- 対象者 日本に住む20歳以上の人
- 年間非課税枠 40万円
- 運用期間 20年間
- 選べる商品 金融庁が定めた投信とETF
- 途中売却 いつでも可
- 20年間の最大投資額 800万円
仕事がいそがしい、趣味に時間をかけたいなど
資産運用をほったらかしな感じでやりたい人におすすめです。
つみたてNISAで選べる投信は金融庁が認めた商品のみなので、初心者の人にも選びやすくなっていますが、金融機関によって取り扱っている商品が異なるので注意が必要になります。
ジュニアNISA
ジュニアNISAとは2016年にスタートした子供の未来のための資産形成を応援する制度で、0歳から19歳以下の未成年が対象です。
運用・管理は原則、親権者などが代理でおこないますが名義は子供になります。
ですがジュニアNISAの投資可能期間は、2023年で終了してしまうので注意しましょう。
- 対象者 日本に住む未成年の人(成年年齢の引き下げにより2023年は0歳から17歳が対象)
- 年間非課税枠 新規投資額80万円
- 運用期間 5年間
- 選べる商品 金融庁が定めた投信とETFなど
- 途中売却 18歳までは払い出し制限あり
- 運用管理者 親権者(両親・祖父母など)
- 新規投資可能期間 2023年(2024年以降は新規購入はできません)
2024年以降、ジュニアNISAの新規購入はできなくなりますが、運用期間の満了の5年間を迎えても18歳になるまで非課税で引き続き保有することができます。
新規購入できる期間が短いのでジュニアNISAをはじめようとしている人は注意してください。
まとめ
まとめです。
NISAとは家計の資産形成の支援・促進を図るために考案され、株の売却益などにかかる税金が非課税になるという中長期の資産形成に向いた制度でしたね。
NISAには、
- 「一般NISA」
- 「つみたてNISA」
- 「ジュニアNISA」
の3種類がありそれぞれ特徴がありました。
一般NISAは、まとまった資金があり株の売買をメインにかんがえている投資家向けで、リスクは高いですが大きな利益を得られる可能性もある上級者向けの制度でした。
つみたてNISAは運用非課税枠は少ないかわりに運用期間が20年と長いので長期投資に適した制度。
小額からはじめられて、つみたて設定をしてしまえば ほったらかしでも大丈夫なので
初心者や いそがしい人向けです。
ジュニアNISAは、子供の未来のための資産形成を応援する制度で、0歳から19歳以下の未成年が対象。
2024年以降は新規購入はできなくなってしまいますが、教育費などのために始めようと考えている人は早めにスタートしましょう。
物価や光熱費の上昇などの問題を乗りこえられるように
非課税制度を利用して資産形成をすすめたいと私はおもっています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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